キャンプツーリングいわゆるキャンツーを初めて早5年、ほかのテントに目移りしつつもなんだかんだで使い続けている。つまりお気に入りのテントということ。
「ツーリング」「テント」で検索するとまず初めに候補として挙がってくるツーリングドームSTについて今更感はあるけど、北は北海道から南は九州までツーリングしてきたからこそ分かるツーリングドームSTの良い所、悪い所をそれっぽくまとめていく。
人気の理由は分かりやすさ

名前からして分かりやすい「ツーリングドームST」まさにツーリングで使ってくれと言わんばかりのネーミング。
冗談っぽいけど名前の分かりやすさは重要、キャンツーについて右も左も分からなかった初心者の頃の私もまず名前に飛びついた。
そして見た目の分かりやすさ、なんか格好いい。よくイメージするドーム状や三角形のテントとは一味違った広い前室がついた形状は格好よく見える。前室があるのも分かりやすくて、初心者でも前室があればブーツやツーリングバックが置けそうなことは何となく想像できると思う。
コスパがいい!とよく言われるけど、上に書いた分かりやすさというのも人気の理由だと思う
広い「前室」は便利

広い前室の良い点をまとめてみた。
・荷物が置ける(ブーツやシートバッグなど)
・椅子やテーブルを隠すことができる
・テントの中にいるときに前室があると外との距離ができて心理的に安心できる
・雨の日にテント内に雨が吹き込みにくい
・雨の日にカッパを前室で脱げは、室内が濡れない
・ハンガーがあれば前室のポールにジャケットや合羽をかけられる。タオルが干せる。
荷物が置けるのは想像しやすいけど、それ以外は使ってから気づいた点ばかり。
近年キャンプ場での椅子やテントなどのキャンプギアの盗難もよく聞くので、さっと前室に隠せるのはやはり便利。意外とテントを張ってから温泉に行ったり出かけたりするし隠せるだけで安心度が違う。
雨の日は基本テント泊は避けるけど、どうしても雨が降るときがあるのがロングツーリング。そんな時に前室があると、室内が濡れるのをある程度防げる。雨の日に室内が濡れたら絶望しかない。寝袋が濡れたら泣くしかない。
キャンプツーリングでのテントは家

特にキャンプメインのロングツーリングの時に感じるんだけど、テントを張ると何となく家に帰った時の安心感を感じる。自然を満喫するキャンプだからこそ心のよりどころとなるテントはつまり家。自然の中で「早くおうちに帰りたい」が実現できる実はすごいアイテムだったりする。
何が言いたいかというと、どうせ寝るだけだし安いテントでいいやと思うと絶対に後悔して買いなおすことになるので、テントを選ぶ際には自分の家探しだと思ったほうがいい。極論だけど。
その点、ツーリングドームSTはある一定の水準でまとまった良いテントなので、特にこだわりないし何でもいいやという人には、「とりあえずツーリングドームSTを選べば間違いない」とお勧めできる。
気になるのは収納サイズくらい
最後に5年使って気になった点をまとめてみる。
「収納サイズが大きい、意外と重い」
サイズと重量はこちら
●収納時:約φ19 x 49cm
●重量:4Kg
大きい、重いというのは人それぞれだけど、モンベルの2人用テントはクロノスドーム2で2.5kgくらいなのでそれと比べてしまうと重く感じる。広い前室と重さはトレードオフということみたい。

ちなみに定番のシートバッグ「キャンピングシートバッグ2」に収納した感じはこちら。
テントのたたみ方やペグを入れるかなどによって若干変わるけど、大体4分の1くらいを占めると思ってもらえれば間違いはないと思う。
ロングツーリングで連泊する場合、天気が晴れていてもテントは夜露で濡れるので、寝袋や着替えなどと同じ空間にしまいたくないのでバッグの外に括り付けている。この方法オススメ。
「広い前室があるのでテントの出入りが頻繁だと腰をかがめるのが大変」
広い前室があだになることもあって、室内に入るまでに腰をかがめて入ることになるので、この動作が意外と疲れる。この点だけを考えるとブーツが置けるくらいの前室のテントが欲しくなる。
まとめ

ツーリングドームSTを選んで失敗した、とはなりにくい優秀なテントではあるのでテント選びに悩まれているあなたにはぜひお勧めしたい。
ちなみに、「ツーリングドーム/ST+」という日光による温度上昇を抑える「ダークルームテクノロジー」を採用した上位バージョンもあるみたい。私のテントは通常版だけど夏の暑い日などは日光が強くて日中暑いし、朝も朝日が暑くて起きるなんてこともあるのでお勧めかも。
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